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Working Group | ワーキンググループ

自動超音波に関する研究・遠隔診断サポート

(04)

ご挨拶

現在、マンモグラフィ検診の死亡率低減効果の議論、不利益である過剰診断およびデンスブレストの問題が盛んに取り上げられている。
さらに、J-STARTの結果を受けて、国内では視触診の撤廃が進められ、超音波検診の導入の準備がなされている。
すなわち、マンモグラフィ検診をすべての女性に行う従来型の検診はすでに崩壊し、リスクに合わせた『個別化検診』が具体的に議論され始めている。

一方、海外では遺伝的なリスクや乳腺濃度を取り入れる『個別化検診』のプロジェクトがスタートしており、そこには再現性の高い自動超音波やMRIの役割が注目されている。

ASSURE project(Personalized Breast Cancer Screening、オランダ University Nijmegen)http://www.assure-project.eu/:
2012年に始まった乳がんの罹患リスクのレベルに応じた検査を行う個別化検診の取り組み
低リスク群 ⇒ マンモグラフィ
中リスク群 ⇒ マンモグラフィ+3D超音波
高リスク群 ⇒ マンモグラフィ+MRI

今後,施行者依存性のない『自動超音波』の研究・検証・遠隔診断サポートが更に加速すると予測される。我々は,『自動超音波』に関する遠隔診断のサポートを通じて,研究の支援や有用性の検証を行います。

責任者

戸﨑 光宏
・相良病院 放射線科部長
・昭和大学医学部放射線医学講座 放射線科学部門 客員教授

参考文献

Tozaki M, Isobe S, Yamaguchi M, Ogawa Y, Kohara M, Joo C, Fukuma E.
Optimal scanning technique to cover the whole breast using an automated breast volume scanner
Jpn J Radiol. 2010 28(4):325-8.

Tozaki M, Fukuma E.
Accuracy of preoperative cancer extent measured by automated breast ultrasonography
Jpn J Radiol. 2010 28(10):771-3.

磯部幸子,戸崎光宏,小原正巳,山口実紀,小川ゆかり,斎藤雅博
乳房自動スキャンの臨床的有用性の検討:hand-held USと比較した検査時間と乳癌の検出率
臨床放射線 2010 55(12):1654-9,

Isobe S, Tozaki M, Yamaguchi M, Ogawa Y, Homma K, Satomi R, Saito M, Joo C, Fukuma E.
Detectability of breast lesions under the nipple using an automated breast volume scanner: comparison with hand-held ultrasonography
Jpn J Radiol. 2011 29(5):361-5.

佐川倫子,戸崎光宏,福間英祐
乳房自動スキャナを用いた乳癌検出能の検討
日臨外会誌 2011 72 (8):1917-22,

Tozaki M, Fukuma E.
Category assessment based on 3D volume data acquired by automated breast ultrasonography
Jpn J Radiol. 2012 30(2):185-91